ルイ駐日大使に聞く 世界トップクラスの実績を持つアンゴラのポテンシャル

アンゴラと言ってアフリカに興味のある人ならば石油というイメージが最初に出てくるのではないでしょうか。
そのイメージ通りアフリカでナイジェリアに続く第2位の石油生産国です。
しかし投資対象国としてのイメージはあまりありません。
実際はどのような国なのか、投資家にとってどのような魅力があるのか。
ルイ駐日アンゴラ共和国特命全権大使に現在の投資環境について伺いました。

今回取材にお答えいただいたルイ大使

投資環境整備に力を入れるアンゴラ

―政府による経済政策の最優先課題はなんでしょうか?―
2つあります。1つは海外からの投資促進と環境整備です。
例えば、最近投資促進を目的とした新しい法律が出来ました。
ビジネスマンや投資家が来やすいようにビザをより簡単に安く取得できるようにした移民法や、企業がアンゴラで得た利益を自国に送りやすくしたり、海外資本家がアンゴラの資本を入れなくても会社を設立できるようにした『the Private Investment Law』を作りました。
これまではアンゴラのビジネスパートナー無しでは会社を設立することが出来ませんでしたが、今は海外資本のみで会社を設立することが可能となっています。
また、地方に会社を置くと関税の免除がされるなど税金に対して優遇処置がされるという制度もあります。首都から離れれば離れるほど企業への利益が上がるというわけです。首都だけでなく地方への投資が進み、国がバランスの良い発展をするよう導入しています。
2つ目は腐敗との戦いです。
2年前に就任したロウレンソ大統領が不正に対する監視強化や厳罰化を行うなど、不正撲滅キャンペーンに力を入れています。
アンゴラは安全な国であり、投資に適していると日本の投資家にPRしています。私達は日本からの投資家や企業にどんどん来てほしいのです。今のアンゴラはビジネスをするにあたり素晴らしい環境が整っています。

―どのような情報発信を行っているのでしょうか―
国内外で投資フォーラムを数多くやっています。
日本に関して言えば2013年に130以上の日本企業が参加した “アンゴラ・日本投資フォーラム”をアンゴラで開催しました。また去年はJICAと水力に関するフォーラムを行いましたし、今年1月には財務大臣・石油資源大臣・交通大臣が来日しビジネスフォーラムを行い大成功を収めました。

大使館の部屋に飾られたアンゴラの地図。各地にそれぞれの魅力がある

石油依存脱却を目指すアフリカの産油国

―内戦終結後GDP成長率はプラスが続いていましたが、ここ数年停滞しています―
仰る通り今は落ち込んでいます。一番の原因は国家予算の90%を占める石油価格の下落です。現在こういった事態が今後起こらないようアンゴラ政府は経済の多角化に力を入れています。

―具体的にはどのような分野に?―
農業、漁業、観光などです。
アンゴラは非常に広い国です(日本のおよそ3倍)。ですから農作物を作る土地が十分あるんですね。漁業も同じことが言えます。1600km(大阪・沖縄の直線距離とほぼ同じ)の海岸があることは大きなアドバンテージです。また、携帯や飛行機など電子機器に欠かせないレアアースも採れます。
とても資源が豊富な国なのです。
しかし私達はここで終わりにしたくありません。加工し輸出したいのです。
農業の分野で言えば、果物のジュースだとかジャムだとか、漁業なら缶詰に加工して輸出したいのです。そうしなくては安い値段で原料を他国に送り、その他国で加工された元々自国の物を高い値段で輸入するという変な話になってしまいます。また加工施設が自国にあればアンゴラで雇用を生むというメリットもあります。
今は水揚げした魚を保管する冷蔵庫や加工工場が十分にありませんので、そういった分野に投資するところを探しています。
政府が力を入れているこうした分野は海外の投資家にとって大きなビジネスチャンスです。

―観光分野も挙がっていましたが、アンゴラに“観光”というイメージがありません―
私がアンゴラ人だから言うのですが、アフリカの中でもアンゴラは美しい所が沢山あります。アンゴラにしか生息していないパランカ(アンゴラの国獣)を見ることが出来るキッサマ国立公園など見どころが豊富です。観光にもビジネスチャンスがあります。その証拠に国際的にもアンゴラ観光は注目されていて、6月上旬にアンゴラで国際観光フォーラムが開催され、世界の主要な観光関連企業が参加しました。私達の国に観光のポテンシャルがある証拠です。
開会のスピーチを大統領が行ったことからも、アンゴラが観光に力を入れていると分かって頂けるかと思います。

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